OkOgeのブログ

地方で楽しく生活することをテーマに日々あったことをつづります。

バランス感覚vsフツー

先週の火曜から金曜までの4日間、職場の研修に行ってきました。


(c) .foto project

研修には、業務に関する知識に関する講義とコミュニケーションに関するものがあるかと思いますが、印象的だったのはコミュニケーションに関する講義です。
その講義では、事前に数十個の質問に答えることで得られるエコグラムとOK図表というものを使って、一人の人間のパーソナリティーがどのように分布しているかを分析するものでした。
占いや○○診断というものでもある程度はパーソナリティの分析は可能だと考えられますが、そういったものは一人の人間のタイプをパターン化して分析を試みるものであるのに対して、こちらは一人の人間の持つ多様な側面を、図表やグラフを用いて視覚的に理解・分析できるようにしています。
エコグラムの詳細は、こちらのページにあります。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B4%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0

私の場合は、事実を冷静に考え判断できるAdult(成人=A)の特性が他の項目に比べて高い反面、相手の期待や欲求に沿うために自分を押さえ相手に合わせようとする従順さの特性であるAdapted Child(順応の子ども=AC)が低く出ました。Aに次いで高い値を示したのは、Rebellious Child(反抗のこども=RC)。独立心、自立心が強くエネルギッシュなことが特徴ですが、自分の思いや欲求を抑えられたことに反発する行動を繰り返して身に付けたものであるので、悪い方向に働くとやけくそになってしまうこともあるようです。
診断結果のコメントはかなり辛口でしたが、なかなか当たっています。

エコグラム分析を用いると何がよいのかというと、自分自身の他者との関わり方がわかるだけでなく、他の人の分析結果を知っている場合はその人ふるまいやその背景にある考え方を理解する手助けになりうるということです。
特に、低い部分をカバーするという視点で見ると、わたしにとって今後必要なことは、他の人の話を意識的に効き、相手を尊重するような振る舞いが必要ということになります。

ただ、それを自覚することの有効さは認めるものの、いささかの疑問も感じます。
というのも、足りない部分は必ず、矯正しなければならないものなのでしょうか。
確かに、組織の一員としてうまく機能していくために、障害となりうるものは事前に除去していくという方向が合理的ではあるでしょう。
しかし、国や文化、風土、そして所属する組織が異なれば、好ましいとされる人的特性は変わってくるのではないでしょうか。「みんな違ってみんないい」という発想にならずに、矯正を施して平均的なパーソナリティを作り出そうとするところが極めて日本的だなと感じます。

「バランス感覚に優れている」と表現するとポジティブですが、要は「フツー」ってことでしょう。

使い分けができるようになれたらいいのかな。