【映画】テイクディスワルツ―味付けは自分でしないと
最初はあまり興味がなかったけれど、最近いろんな媒体で目にしたので気になっていた本作。
女性監督ならではの作品になっているというのも気になるポイント。
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他人からみれば、満ち足りた生活のはずなのに、何か足りない。
その感覚は、分かるなと思いました。
アルコール依存症の親戚の言った、人生に物足りなさはつきものというセリフは印象的でした。
みんなそれを抱えながら、どうしているんだろう。
もし物足りなさはつきものだとしても、それがどの程度なのか、その人にとってどれくらいの位置を占めるのかによって行動に移すかどうかは変わるんじゃないかと思います。
人生にとってそれほど重要でない部分の「足りなさ」であればいいけれど、思い描く生活にかかわる部分の足りなさは致命的なんだろうな。
わたしは、重要な部分が満たされないのに我慢し続ける生活はしたくないと常々思っています。
自分の気持ちよりも、状況がこうだから仕方ない、自分はそうすべきじゃないって外的状況のせいにしてあきらめることはしたくない。
だから、主人公の決断はある意味で正しいとも思います。
かといって、主人公は正直あまり好きじゃないけれど。
やっぱり何かまだ迷いを残したままだったのかな。
エンディングは晴れない。
相手との関係に、漠然とした不満を感じている人が見ると何か思うところがあるだろうなという映画。