【英文記事】実験室で生まれたハンバーグはいかが
今週の英文記事。
'Lab-grown' burger comes up short on flavor(809 words)
「実験室育ち」のバーガーは風味に劣る
【概要】
オランダの大学実験室でつくられた人工肉を使ったハンバーガーの試食会がろんどんで開かれた。
140gの肉の開発にかかった費用は、33万ドル以上。肉に味は近いが、ジューシーさでは劣るとのこと。
肉というよりは、動物たんぱく質の塊と評した者もいた。
人工肉は、牛の肩の筋繊維からできている。家畜を育てるより短い期間でできるため、人口増加に伴う食料不足の解消に一役買うのではないかと期待されている。家畜を育てる過程で発生する膨大な二酸化炭素も削減できるため、環境への影響が少ないとされる。
人工肉では、白ヒョウやサイのソーセージなど珍しい動物の肉を作ることもできる。
ひとつの動物からとった繊維をクローン再生すればよいので、都度家畜を屠殺する必要もない。
栄養面についてはまだ結論がでていないものの、遺伝子操作によって飽和脂肪酸をオメガ3に組み替えるなどできるため、従来の肉よりヘルシーになる可能性がある。
出典:8/17号ジャパンタイムスウィークリー【気になったポイント】
- No one spat the meat out; no one cringed.
spat sth out〜:モノを吐き出す。
cringe:身がすくむ、〜逃れようとする。
- As for the nutritional benefits of cultured meat, the jury is still out.
培養肉の栄養面での利点については、まだ確かめられていない。
jury is still out:陪審員はまだ戻っていない=決定は下されていない。
【感想】
食料問題の解決や、環境にやさしい肉づくりには何も細胞培養という手段をとらなくてもいいんじゃないかって思った。
肉の代わりになるものなら、大豆ハンバーグなんてものもあるし、植物性のものを工夫してできないこともないと思うけど。
あくまで肉を食べたいというのは、西洋人独特の感覚のような気もしてしまう。
畑や家畜小屋はスペースがある程度必要で、天候や病気にも左右されるもの。
スペースなく安定的に食べものを作ろうとしたら実験室という選択になるのかしら。
わたしはそこまでして肉を食べたいとは思わないかな。常に食べようとするから、大量に必要なのであって、たまに食べるものっていうようにしたら動物も環境も大切にされるようになるのにね♪