OkOgeのブログ

地方で楽しく生活することをテーマに日々あったことをつづります。

台風でも定時出勤しようとする"律儀な"人たち

台風26号の接近で、昨日人事課より次のような周知が。

現在発生している台風26号は、明日の朝方に関東地方へ接近、上陸する恐れがあります。このため、交通障害等により出勤することが著しく困難な場合は、特別休暇(災害、交通機関の事故等により出勤が困難な場合)を取得のうえ、必要と認められる期間、勤務しないことを認めることが可能です。

なんとも仰々しい。

わたしの利用している京急線7時半頃、運転を再開していたので「交通障害等により出勤は著しく困難」ではなかったものの風が強くて外を歩くのは危ない状況だったので、途中まで知り合いの車に乗せていってもらった。

電車が運転を再開していても、マイカーで行こうと思う人は他にもたくさんいたようで、道は混雑。
普段の倍以上時間がかかってしまった。

10時半頃職場に到着。
やっぱりみんな遅れていて、その時点で半分くらいの人が来ていなかった。

こんな日でも律儀に定時出勤する人はいるもので。。
律儀というかなんというか。

電車が動いていても、外を出歩くこと自体が危ないことだってあるわけだし、多くの人が遅れることが予想される日にわざわざ頑張って出勤しなくてもいいのではないかと思う。

台風ほどの規模でないにしても、ただの低気圧の大雨のときだって電車は大幅に遅れるし、それを見越して家を出る時間を早めてまで出勤する必要があるのかな。
仮に大事な商談があったとしても、相手の人も遅れるだろうし、何かあったときのために連絡手段を事前に確保しておくことやその日に商談できなかったときの代替手段を考えることの方が建設的。
今回は前もって予想できたわけだし。

保安とか国土保全にかかわるような職種なら、災害時のときこそ仕事をしなくちゃいけないんだろうけど。
それ以外の仕事で「出勤しないこと」がそれほど致命的になるようなことってあるんだろうか。

何があっても出勤するとか、夜遅くまで残業するとか、そういったことが美しくて当然。という考え方はやめるべきだと思う。

お金と人的資源の投入の仕方が変。

例えば、うちの職場の場合海外出張も多い。
国によっては、不慣れな出張者が鉄道を使うのは危ないので現地駐在者からはタクシーを使うことを勧められる場合もある。
すると経理が、なぜ鉄道を使わないのか。タクシーだと余分にお金がかかってムダ!と文句を付ける。

何かあってその対処にお金や時間を使ったり、もしかしたら出張者の命まで失われてしまうかもしれないリスクと、人の安全を守ることとをどう天秤にかけるのか。
だったら、自腹で払えばいいじゃんって思うかもしれないけど仕事なのに、お金出しませんっておかしくない?

災害があったときも原則「出勤」を命じるのは基本的にこれと同じ問題。

何か事故があったとき、労災が下りるからいいでしょって話にはならない。

社会問題化して責任問題にならないと見直さないんだろうな。

日本人って、よく言えば勤勉で平和ボケしているんだと思う。
悪く言えば、個人に負担を強いる風潮が強くて危機管理ができてないってことなんだろうな。