OkOgeのブログ

地方で楽しく生活することをテーマに日々あったことをつづります。

【読書メモ】あなたに大切な香りの記憶はありますか

嗅覚は、いろんな感情を呼び起こす感覚だと思う。

タイトルにひかれた。
特定の香りは忘れていた記憶とかその時の状況とか、たくさんの感情をいっきに呼び起こすものだと思う。人によって、優位な感覚は違うんだろうけど。

短編の中で、印象に残ったのは重松清の「コーヒーもう一杯」と、高樹のぶ子の「何も起きなかった 」。

特に、「何も起きなかった」は怖い。
香りって、今、目の前から立ち上るだけではなくて、違う場所にいる人の存在を感じさせるものなんだなぁって思った。

香りや記憶にまつわる話を読みながら、あのとき、自分はどうしていただろうってちょっとした感傷に浸れる本♪