2014-03-09 【読書メモ】あなたに大切な香りの記憶はありますか 本 嗅覚は、いろんな感情を呼び起こす感覚だと思う。あなたに大切な香りの記憶はありますか?作者: 阿川佐和子,角田光代,熊谷達也,小池真理子,石田衣良出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/10/28メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る タイトルにひかれた。特定の香りは忘れていた記憶とかその時の状況とか、たくさんの感情をいっきに呼び起こすものだと思う。人によって、優位な感覚は違うんだろうけど。短編の中で、印象に残ったのは重松清の「コーヒーもう一杯」と、高樹のぶ子の「何も起きなかった 」。特に、「何も起きなかった」は怖い。香りって、今、目の前から立ち上るだけではなくて、違う場所にいる人の存在を感じさせるものなんだなぁって思った。香りや記憶にまつわる話を読みながら、あのとき、自分はどうしていただろうってちょっとした感傷に浸れる本♪