【読書メモ】子どものしつけの方針に参考になる本!
先日読んだ子どもの教養の育て方で、佐藤優が薦めていた男の子の躾け方―あるドイツ人からの提言 (知恵の森文庫)を読んでみた。
アマゾンのレビューでは、辛口なコメントもあったけれど、個人的には日本とドイツの比較文化論だと思っておもしろく読んだ。
なんといっても今から30年以上前に書かれた教育論なのに、時代遅れな感じがしなかった。
特に大事だと思ったのは、次の3つ。
- 「誰かの目」を子どもに意識させない
- 思いっきり遊ばせると、勉強と遊びのケジメがつく
- いい人と結婚して、楽しく暮らすという自画像を育てない
一つ目は、人の目があるところでは品行方正なのに誰も見ていないところでは傍若無人な人間にしないということ。
著者はドイツ人なのでキリスト教を例に出して、ものの善悪をしつけるには絶対的な存在が必要と言っている。
特定の宗教を信じるのはちょっと抵抗があっても、確かに「よその人が見ている」からあえて良いことをしたり、悪いことをしないのではなく自分がどう思うかで行動できる人間がカッコいいと思う。
二つ目は、文字通り。
三つ目は、自分のためだけに生きるのではなく、人のために生きることを教えるということだった。
以前、何かで最近の高校生のなりたい職業の第1位は公務員だという記事を読んだことがあった。公のために何かしたいという意識があってその職に就きたいというのなら立派だとは思うけれど、多分そうじゃない子が大方だろう。
大きくなるにつれて、現実が見えてしまうとはいえ、初めから自分の可能性や興味の範囲を限定してしまうのは子どもに似合わないな、とそのとき思った。
男の子に限らず、女の子にも共通するしつけが書かれているので教育論に関心がある人におすすめ♪
- 作者: クラウスシュペネマン,Klaus Spennemann
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/11/11
- メディア: 文庫
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