自分が恥ずかしくなったこと
引越し先から通勤するようになって一週間。
今朝の品川行きの快特も満員。
運良く座れればいいけど、隣の人の体温を感じるくらいの混雑の中で立っているのはなかなかつらい。
そんな中、横浜から駅員に付き添われておばあさんが乗ってきた。電車に乗り慣れていないらしく、どこで乗り換えればいいかもよく分かっていないみたいだった。
おばあさんは乗り込むとすぐ、床に座り込んでお茶を飲み始めた。わたしに二回くらい、駅員にした質問と同じような質問をしてきた。
おばあさんが座りこむので、満員電車でスペースを空けてあげなくてはならなかったし、質問に答えるのもちょっと面倒くさいなと思っていた。
そうこうするうちに、何人かが降り、席が空いた。そしたら、男の人がおばあさんが座るからと言って、席を確保しおばあさんを座らせた。
どこにいたのか知らないけど、女の人がやってきて、おばあさんに蒲田で乗り換えた方がいいので一緒に乗り換えましょうと言った。
わたしのしたことはおばあさんの質問に答えただけ。すぐ隣にいたのに。
今日の仕事のこととか、混んでて気持ち悪いなとか、自分のことしか考えてなかった。
たぶん多くの人が、そうだと思う。
人のことを気にかけている余裕なんてないから。
知っている人や身内を気にかけるのは、当然のこと。相手が知らない人であっても変わらない対応ができる人でありたいと思うのに。
近くにいたのに、何もしなかった自分が恥ずかしくなった。
将来子供ができたら、そういうことが自然とできる子に育ってもらいたいな。
勉強とか、特別な技能とか、何ができるってわけでなくてもいいから、ちゃんと人間味のある子になってもらいたい。
そのためには、まず親がそうでなきゃいけないんだろうけど。