【読書メモ】子どもの教養の育て方/本代がバカにならないが、試す価値ありそう
子どもの教養の育て方、佐藤優が育児関連の本を出しているなんてちょっと意外だったので読んでみた。
この本は、国会議員の井戸まさえとの対談形式で、子を持つ親だけでなく意識の高い中高生にも向けて書かれている。
ぜひ、やってみようと思ったことは
- 絵本→神話→映画版のある名作→偉人伝、歴史の本へとステップアップ
- 8割は同世代の作家も読ませる
- 図鑑など、プロの編集者の手が加わったものを読ませる
- 全集やシリーズものをたくさん置いて子どもが好きに読めるようにする
- かるた、百人一首、地図、クロスワードなど家族で遊べるものをおもちゃにする
- 読書には具体的な課題を与える
- 電子書籍にも早目に慣れさせる
- 文章は起承転結で書かせない
- 教科書の要約をさせて文章の訓練をする
- 生き物を飼う
- 日常とは反対の体験ができる旅行をする
- 中学生くらいまでは、居間で勉強させる
- ゲームには上限を決める
- 小遣いは小遣い帳をつけさせるが、範囲内の利用については口出ししない
- 習い事漬けにしない
子育て関連の本には、同じようなことが書かれているものもあるかもしれないけれど、読書に関して、佐藤優は飛び抜けているので説得力がある。
具体的な本の紹介にもなっていて、読んでみようかと思うものもいくつかあった。
ただ、子どものうちから毎日机に3時間向かわせるというところや、受験のくだりについては、偏差値重視の教育で共感できなかった。
後半は、八日目の蝉を題材に日本の問題を座談会形式で考察していたのがおもしろかった。八日目の蝉は、わたしもかなり衝撃を受けた小説。
特に、小豆島のきれいな景色を眺めながら、おなかの中の子に、この景色を見せる義務が私にはあると主人公が語っているところが印象的だったし。
それにしても、ここに書かれていることを本気でやったら本代が恐ろしいことになりそう。
でも、一番投資効率がいいのかな♪
- 作者: 佐藤優,井戸まさえ
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/12/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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