田舎に移住、うまくいくカギは?
ここ最近、都会から田舎に移住したいという人が増えているそうです。
わたしの住んでいる天草市でも、そういう人がたくさんいて、まだやって来て一年にもならないのに、すでに5、6組はうちに見学者が来ています。
我が家は単に田舎で生活したい、というよりも何がしたいか、何ができるかで移住先を選んだので、決して天草が気に入ったからやって来たわけではありません。
これまでに何度か、移住希望の人の話を聞きましたが、ここがあやふやになっている人が多い印象です。
その場所が好きだから、という思いはきっかけにはいいと思います。
でも、生活は現実です。
「自然が豊か」だとか「子育てがしやすい」というのは正直なところ、どこの田舎にも共通することでしょう。
それよりも大切なのは、「食っていけるか」ということ。
今日は、移住希望者の40代のご夫婦が、うちに話を聞きに来ました。
ご夫婦は、東京で貿易の事業をしていて、奥様は台北出身。台湾のものを輸入して、日本で販売するというご商売です。
すぐに移住というわけではなさそうですが、インターネットでご商売されているので、場所にこだわる必要がなく、東京にいる理由がなくなったのだとか。
ゆくゆくは、地元の産品を外に出して行くことも考えているということだったので、田舎に拠点を移した方が、生産者との距離が近いというメリットがありそうです。
こういう人は、景色の美しさとか、食べ物がおいしいとかではなく、ビジネスパートナーになりうる人の有無など総合的に商売がしやすいかどうかが、移住先の選定に関わってくるでしょう。
田舎は仕事がないと言いますが、なければあるもので自分で何かできないかくらいの気概がないと、厳しいかもしれません。
うちに来てくれたら、おもしろいことになるかも!と現地の人に思わせられるような移住希望者になることも、欲しい情報や条件を引き出すタネになるのではと思います。