OkOgeのブログ

地方で楽しく生活することをテーマに日々あったことをつづります。

【読書メモ】「学力」の経済学

筆者の主張は、「教育にエビデンス」。

なるほどと思った点を結論だけまとめると

 

・教育は子どもが小さいときほど、効果が大きい
・教育は学校より、家庭が与える影響が大きい
・しつけを受けた人は年収が高い
・少人数学級は費用対効果が低い
・いい先生との出会いは、家庭の次に子どもの人生を変えるもの
・教員免許制度は、教師の質を担保しない
・研修で教師の質は良くならない

 

 

「学力」の経済学

「学力」の経済学

 


日本は倫理的な理由から、教育実験がされることは少なく、研究者がアクセスできるデータが限られているという。

 

筆者によると、データが開放されていれば、世界中の優秀な研究者が研究してくれるので、さまざまな政策の効果の検証に利用できる。


財政には限りがあるからこそ、実験とデータの検証をして、有効な施策にどんどん切り替えていくべきだ、というもの。

 

日本ではなぜか、教育という分野に関しては、まったくの素人でも自分の意見を述べたがるという現象が起きている。

主観とか経験は、本来もっとも再現性のないもの。それなのに、みんなが子どもを東大に行かせた母親の手記をありがたがったりする。


海外の方が、いろんなものを科学的に分析する手法が発達しているというのはよく聞く話だ。


なぜ日本では教育実験が行われることが少ないのか、データが開放されていないのか、意味のあるデータの活用ができないのか、一億総評論家現象が起こっているのか、そちらの裏側にわたしは興味を持った。

auからmineoと楽天でんわの合わせ技にしてよかった話

格安SIMに変えた。

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年末まではauを使っていたのだけど、通話をよく使うこともあって毎月1万円超えをしているのが気になっていた。

 

自宅はWi-Fi環境が整っていて、データをほとんど使っていなかったから、データ定額の契約が必要な大手キャリアに不満を持っていた。

 

二台持ちも考えたけど面倒で、iPhone6の更新のタイミングに合わせてMNP

 

SIMはmineoの3Gバイト、
通話は主に楽天でんわアプリを使用。

1月の請求分は、mineo1990円、
楽天でんわ5110円。

 

3000円くらい安くなった。

 

mineoの基本料は1510円だけど、楽天でんわアプリから発信しなかった通話もあったので、基本からはみだしている。

 

2月までmineoには5分かけ放題のサービスがなかった。3月2日に、5分かけ放題850円に申し込んだので、来月からの請求には5分以下の通話にいちいち料金が乗らなくなる予定。

 

5分を超えても、30秒10円というから通話料はauの半額。


変えてよかった。

 

今後はもう少し安くなることを期待!!

【読書メモ】また、同じ夢を見ていた

​幸せとは何か

これは人生の最大のテーマ。

また、同じ夢を見ていた

また、同じ夢を見ていた


住野よる氏のデビュー作である君の膵臓をたべたいを読んだばかりだったので、主人公の女の子の一人称で進む文章に戸惑いを感じたが、すぐ慣れた。

わたしは小説を読むと、著者がどういう人物なのかが気になる。
同じ著者の本を何冊か読んで、そこに共通するテーマや主人公があると、モデルがいるのではと思う。
それが著者なのか、あるいはごく身近な人なのかは分からないけれど。


2つの作品に共通しているのは、読書好きで友達のいない主人公。
小難しい言葉を使ったり、比喩表現がとびきりうまかったりする。
本人たちは、一人でも生きていけると思っている。そこに普段は疑問を感じていないのだけれど、自分の意思に反して誰かが外の世界に連れ出す。
その中で、主人公は自分の本当の気持ちに気づくというすじ。


人は人と関わりあうことでしか生きられないし、幸せはその中で感じもるのだ。
ただし、受け身ではなく幸せはあくまで自分で選ばなければね。というメッセージを感じる。


著者が関心のあることや小説で伝えたいテーマもそうなのだろうから、余計にこれまでどんな生活を送って、今何をしているかに興味がわく。

どこかに、著者のインタビュー記事とかエッセイがあれば読んでみたいもの。

Facebookとブログ、使いこなすためのはじめの一歩

Facebookとブログの違いを意識できている人は少ないのでは?

わたし自身、よく分かっていなくて、Facebookを始めたからブログを書かなくなってしまっていた。でも、考えてみればFacebookとブログは機能が違う。

Facebook基本的には知っている人とのつながり

ブログは知らない人にも公開するもの

Facebook情報はどんどん流れていくけど

ブログはストックされていくから

特徴を理解して、使い分けをする必要があるんだなと今更ながら思った。

Facebookでは自分や子供の写真を載せることもあるし、アイキャッチな写真がないとだけどブログではプライベートな写真なんて載せない。
でも、ブログなら友達が読んでおもしろいかなー?という内容でも書ける。

読書メモなんてその最たるものだと思う。

自分の興味のあること、知っていることを蓄積していって誰か共感してくれる人や役に立つと感じてくれる人がいたらいいなと思う。

だからブログ、再開します。

【読書メモ】君の膵臓を食べたい

​エキセントリックな題名で、前から気になってはいたものの手が出なかった本。
図書館の新刊コーナーで見つけた。

君の膵臓をたべたい

君の膵臓をたべたい


高校生の恋愛小説

そう言ってしまえば、それでおしまいだけど主人公が高校生という設定では、十数年前に読んだ、世界の中心で愛を叫ぶと比べると、登場人物の精神世界が大人だなと思った。

なぜ僕が、彼女を名前で呼ばなかったのかについての彼女の考察が深い。

生きるとはどういうことか、という僕の質問への答えも。

お互いに自分とは反対側の人種だと思っている相手に対して、実は憧れを持っていたことが後になって分かる展開は、よくあるようなお涙ちょうだいものでもなく、直接的に愛だの恋だのを表現することもなく、好感を持てた。

他の作品も読んでみようかと思った。

著者について調べたら、男性だということが判明。

ペンネームから勝手に女性だと思っていたので、意外。

【読書メモ】ANAの口ぐせ

新聞広告で目にした、どんな問題も「チーム」で解決する ANAの口ぐせ (単行本)

広告文のに、「社員だったことを誇りに思う」なんて元社員の感想があったのでどんなものかと気になった。

書いてあることを信じれば、この会社は社内のコミュニケーションが活発なようす。

組織も比較的フラットで、年次とか採用区分で発言の軽重がつけられることあまりないんだと思う。

「安全はなにかと比較できるものではない」ので、少しでも気になることがあれば定時運航を犠牲にしても声を上げる体制が整っているという。

運輸会社ならではの特殊性はある。

それでも、わたし自身は、これまでトップダウン式の命令系統をとる組織に属していたので「適度な傾斜の権威勾配」のもとで一平社員が意見できる空気は、さぞかし働きやすいところだろうと思ってしまう。

社員同士が日頃から気軽に話ができる土壌をつくることが、ノウハウの蓄積となって何かあったときに大きな力を発揮する。

雑談なんて時間のムダと考えている人には、そういう考えもあるなと思わせてくれる。


どんな業種にも参考になると思ったのは、社内の人間であっても「自分以外はみなお客様」というもの。

お客様の満足度を高めるには、まず社員の満足度を高めなければなければならないという発想がもとになっている。

社員同士で、褒め合うことを習慣にしているらしい。

「褒めることは単なる『善意』ではなく、訓練された『技術』」だからだ。

お客様に質の高いサービスを提供するには、観察が欠かせないがいきなりできるものではない。

日頃から人をよく観察して、褒める技術を磨いておく。

これって、最近なにかと話題になっているおもてなしのあり方のヒントになると思う。

おもてなしはとにかく親切にするとか世話を焼くとか、ひとりよがりなものではなくて、その人その人に合わせて行うもの。

観察をして、自由自在に自分の出方を変えていける「技術」が必要だ。

「形あるものはいつか追随される。だからANAグループは人の品質で勝負をする」

サービス業の場合でも、明文化できるようなサービスは横並びになりやすい。
選んでもらうためには、結局お客様に接した「その人」が信頼できるか、好きか嫌いかなんだと思う。

まず、どんな仕事をしたいかのスタイルをもつこと。
「小さいことほど丁寧に、当たり前のことほど真剣に」やっていくこと。

忙しいとやみくもに仕事をしてしまいがち。
基本に立ち帰る大切さを感じた本だった。

どんな問題も「チーム」で解決する ANAの口ぐせ (単行本)

どんな問題も「チーム」で解決する ANAの口ぐせ (単行本)


【読書メモ】すいかの匂い

久しぶりに読んだ小説は、江國香織すいかの匂い (新潮文庫)

11篇の少女の夏の物語。

わたしの読んだことのある女性作家の作品は、ふわふわ系かしっかり骨太系かのどちらかに分類できるのだけど、江國香織はふわふわ系。

文章にすっと入れるアクのなさと、透明な空気感。

物語には表向きは強い主張がないので、うっかりしているとそれで?というものが多い。

作者が読み方を指定するのではなくて、どう感じるかは読者に委ねる感じ。

解説にあたるものの中に、川上弘美江國香織の魅力は「このお話、わかる。」と思えるところというようなことを書いている。

それを「江國さんのひみつ」と呼んでいる。

正直、わたしには分からない。

それでもこの独特の、なんと言ってよいか分からない雰囲気が嫌いではないので読む。

分からないけれども、言葉な選び方はきれいだ。

ストーリーそのものを楽しむほかに、そういう楽しみ方のできる作家がいると読書の幅が広がっていいなと思う。

すいかの匂い (新潮文庫)

すいかの匂い (新潮文庫)